10.13-2014
色取月
透き通った風がひんやり感じられるこの頃
色づき始めた木の葉が街を彩ります。
先日 東京へ出向いた際、三鷹の森ジブリ美術館へ行って来ました。
熱狂的なジブリファンではありませんが
夢が一杯詰まった宮崎さんの作品が大好きです。
美術館の外観にも、館内の設えにも
「 こんな美術館にしたい 」という宮崎さんの想いが形になり
好奇心を掻き立てられる、面白さ豊かさの詰まった館でした。
その日は大雨で、残念ながら中庭をゆっくり楽しめなかったですが
美しく整えられたり、飾られていないけれど
ほっとできる心地良さ。
何処かのお宅の庭のような、現実的な美しさがとても心に残っています。
ご提案に際し、いつも『 心地良さ 』について考えます。
感じ方は人それぞれですが
窓から見える景色や、お庭空間における
その方にとっての楽しみを大切に想いながら・・・
大きな木を植えたり、草花を植えるのも心地良さのため。
それは楽なこととは違うので、時に大変なこともありますが
それもまた心地良さに繋がる大切な時間です。
我が家の小さな庭も、もうすぐこんな景色に。
優しい春の色から爽やかな夏を経て、彩り豊かな秋の色へ。
暑い夏を楽しませてくれた宿根草の立ち枯れに
お庭全体が熟したような贅沢感と季節の移ろいを感じます。
愛すべき愉快な家族と過ごすひと時
私にとって何より心地良い大切な時間です。